精神保健研究所 精神疾患病態研究部。私たちは「脳とこころの科学」の先駆的研究活動を展開しています。

精神疾患の病態解明研究

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精神疾患の病態解明研究
生物学的なデータに基づく精神神経疾患の新たな診断分類と病態解明に関する探索的研究

1.本研究事業の目的及び意義

 精神疾患は、特徴的な精神症状や行動の障害が認められ、社会機能の障害を生じる脳の病気です。この病気の生物学的な病態についてはまだよく分かっていないことが多く、精神疾患の病態を解明し、その診断法・治療法を開発することが求められています。本研究においては、脳の幅広い表現型やゲノムなどの生体試料を用いて、症状や病態仮説に基づくことなく精神神経疾患の新たな疾患カテゴリの分類とその病態の解明を目的とします。その結果、精神疾患の成因・病態生理等における遺伝要因の解明、および新たな診断と治療法の開発、脳機能の分子メカニズムの解明に資することができ、精神疾患患者の精神症状や社会機能障害といったクリニカルリカバリー指標を改善させるだけでなく、患者の主観的満足感の改善を加えたパーソナルリカバリーに貢献できると考えられます。


2.本研究事業の対象

 精神神経疾患患者またはその健常対照者
 精神疾患データベース研究事業に試料・情報を提供された方、または精神疾患データベース研究事業に試料・情報を提供した研究に試料情報を提供された方(詳細はこちら


3.本研究で用いる試料・情報(詳細はこちら

 精神疾患データベース研究事業より提供される基本情報、臨床評価データ、認知社会機能検査データ、神経生理機能検査データ、脳画像検査データ、生体試料、バイオフェノタイプデータ


4.本研究の研究体制(共同研究機関リストはこちら

 多施設共同研究により、大規模な試料・情報を用いて探索的に解析を行い、精神神経疾患の新たな疾患カテゴリの分類とその病態の解明を行います。共同研究機関は、神経生理機能解析、脳神経画像解析、ゲノム解析、オミクス解析、分子病態解析、データ駆動型解析について主担当機関を中心に行います(詳細な役割分担と内容はこちら)。本研究は探索的に解析を進めて成果を社会に公表する仕組みとなっており、役割分担と内容の変更がある場合には本ホームページで情報公開し、倫理委員会の承認を得て進めてまいります(研究の進め方のイメージはこちら)。


本研究は、2023年10月6日に国立精神・神経医療研究センター倫理委員会にて承認されました。今後、研究を推進し、その進捗について随時本ホームページにて公開していく予定です。ご協力のほどよろしくお願いいたします。


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