新しい統合失調症の解析手法を開発
~医者の診断を補完する自動診断システムの開発に期待~

リリース資料全文についてはこちら

概要

国立研究開発法人情報通信研究機構の下川哲也主任研究員(大阪大学大学院生命機能研究科招へい准教授兼任)、大阪大学大学院連合小児発達学研究科の橋本亮太准教授のグループは、安静時の脳活動の脳画像データに対して脳内を活動の類似性で色分け(モジュール化)することにより、統合失調症患者群と健常者群それぞれに特徴的な脳部位モジュールを推定する安定的な手法を開発しました。

統合失調症のデータに基づく客観的な診断法は未だなく、患者の主観的な症状の申告により医者が診断しているのが現状です。今回開発した手法は、脳のデータに基づく客観的な診断法につながるもので、精神医学領域において注目される成果です。今後、医療の現場で使えるような、医者の診断を補完する自動診断システムの開発に発展することが期待されます。

リリース日

2015年7月24日

掲載紙

神経科学会、NICT共同

新聞報道

  • 日本経済新聞「統合失調症を脳活動で判別」
    (2015年7月28日 夕刊14頁)
  • 毎日新聞「MRIでわかる統合失調症 研究者ら客観的診断へ道」
    (2015年7月28日 夕刊8頁)
  • 産経新聞「統合失調症 脳活動で判別」
    (2015年7月29日 朝刊28頁)
  • 読売新聞「統合失調症 脳画像色分け」
    (2015年8月10日 朝刊16頁)

プレスリリース一覧へ