統合失調症の認知機能障害に関与する遺伝子を発見

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概要

大阪大学大学院連合小児発達学研究科の橋本亮太准教授、藤田保健衛生大学の岩田仲生教授のグループは、統合失調症患者の認知機能障害に関する遺伝子解析研究で、複合脂質の代謝酵素であるDEGS2遺伝子の多型(SNP)が、同疾患の認知機能の低下に関連することを新たに見出しました。この発見は、統合失調症の認知機能障害に関する橋本准教授の研究と、全ゲノム関連解析(GWAS:genome wide association study)を行っている岩田教授らの研究の共同の成果として見出されたものです。最近になり、精神神経疾患の全ゲノムにわたる遺伝子解析研究が急速に広がりつつあり、新たな因子を橋本准教授らが同定したことは、精神医学領域において注目される成果です。今後、統合失調症の認知機能障害に対する創薬に発展することが期待されます。

リリース日

2013年5月24日

掲載紙

American Journal of Psychiatry

新聞報道

  • 日本経済新聞「認知機能の低下まねく遺伝子特定」
    (2013年6月18日 朝刊)
  • 読売新聞「統合失調症患者 認知障害遺伝子変異で悪化」
    (2013年6月16日 朝刊)

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