当研究部で働くみなさんの声
精神科医
普段は精神科医として勤務し、精神疾患病態研究部には1年ほど研究生としていくつかのプロジェクトに従事させていただいています。これまで蓄積されてきた大規模なデータを解析させていただく機会があり、その情報量に驚くとともに、臨床疑問をデータで検証することができる面白さを感じます。また多忙な中でも指導にリソースを割いていただき、研究データの扱い方など研究者としての基本的姿勢についても身につけることができました。研究部内だけでなく、COCOROやEGUIDEといった大学を超えた研究・臨床ネットワークの中で様々な先生方と交流の場があることも大きな魅力の一つだと思います。定期的に開催される精神病態セミナーでは、精神医学研究の第一線でご活躍される先生方のお話を聴講することができます。精神医学研究者として駆け出しの私にとって、精神疾患病態研究部での経験は本当にかけがえのないものになっています。 (精神科医(研究生)Aさん)
心理士
大学院を卒業して最初の職場としてこちらにお世話になっています。研修制度がしっかりしており、最初はしっかりとトレーニングをしていただき、段階を追って次のステップへ進める仕組みなので、初めての職場でも安心して働けました。また、心理士どうしだけでなく、医師や薬剤師などの多職種との距離が近く、連携しやすいこともとても魅力的です。臨床だけでも研究だけでもなく、どちらにも力を入れている研究部だからこその学びが多い職場であると感じています。 (心理士Aさん)
当研究部で2年ほど勤務しております。これまで医療機関や教育機関で心理士として臨床経験を積んでまいりましたが、大学院生時代に橋本先生にお世話になったことがきっかけで、精神科医療に関する最先端の研究に触れて様々なスキルを身につけたいと考え、志望いたしました。現在の主な業務内容は、研究にご参加いただく方との日程調整や心理検査実施、研究や臨床のデータ入力と管理になります。業務を通してたくさんの職種の方々と関わりながら、わからないことは一つひとつ丁寧にご指導いただいており、大変有り難く思っております。心理士としてのこれまでの経験を活かしつつ、さらに日々新しい気づきや学びを得ることができ、そしてそれらを着実に身につけていける職場だと思います。(心理士Bさん)
数年間の精神科病院での勤務の後、一昨年の春に入職しました。現在は研究ボランティアとして参加していただいている健常者さんや患者さんの心理検査をメインに担当しています。入職当初は病院臨床とはまったく性質の異なる業務に圧倒され、また正確なデータをとるためにかなり厳密に心理検査を実施しなければならないため求められるレベルの高さにとても驚きました。そうした中で、当部で開催されるさまざまなセミナーや講習会の参加を通して、橋本部長をはじめとする研究者の方々の精神科医療への熱い思いを知り、そして心理検査を含む様々なデータが今後の日本の精神科医療の発展に寄与することを実感しました。心理検査を通して研究に貢献できることは大きなやりがいにつながっています。 (心理士Cさん)
薬剤師
私は6年生薬学部を卒業後、薬学博士を取得し精神疾患病態研究部で研究者として働いています。学生時代は基礎研究分野で脳科学者を目指し研究に励んでいましたが、その傍ら薬剤師として働いていく中で、精神科領域の薬物治療におけるエビデンスに基づいた医療の遅れを感じていました。そこで、基礎研究だけではなく臨床研究もできる研究者を目指し、この精神疾患病態研究部の門を叩きました。臨床研究初心者でしたが快く受け入れてくださり、様々なノウハウを教えていただきながら研究をしています。研究者のスキルだけではなく、薬剤師としての薬学的視点を活用してデータの収集・管理を行っており、それぞれの研究者が得意分野を生かして携わっています。臨床研究に対する興味と熱意がある薬剤師が大きく活躍できる環境が整っていることが、精神疾患病態部の強みだと思います。(薬剤師Aさん)
研究補助スタッフ
私は元は全く無関係の職業についており、ある問題意識から精神保健学および心理学の修士課程に進み、それを終えた直後でしたので、精神医学研究に関して私は勤務開始当初は実務的経験がありませんでした。しかし当部は私のような方を含め、様々なレベルの知識や経験に応じた業務があります。私は主に、被験者の方々より回収させていただいた、心理検査、生理検査、脳画像検査などのデータの整備及び解析の補助をしております。特に勤務開始したころは研究で求められる質を担保するため、厳しいご指導を頂戴しましたが、今となってはそれが私の強みになっているのを感じます。精神医学の研究は専ら一人ではなく、他の研究施設や大学や病院などの多くの人々と協力しあいながら作り上げていくものであり、十人十色のバックグラウンドを持つ方々とやり取りする必要があります。場合によっては何年も前のデータを細部まで正しく解釈する必要もあります。それらは想像よりはるかに骨が折れる作業になることがありますが、当部で補助をしながら質の高い研究結果を世に送り出し、日本の精神医学研究をほんの少しでも前進させるその一端を担った経験は、今後どのようなキャリアを積むとしても、きっと役に立つと思います。精神疾患の研究に関する強い意志のある方、そうでなくとも興味のある方は、ぜひ様子を見に来ていただければと思います。 (研究補助スタッフAさん)
事務スタッフ
民間企業での事務職経験を生かし、国立高度専門医療研究センターの1つであり精神医学分野の最先端研究を行っているNCNPの研究部門で働いてみたいという興味から志望し現在に至ります。当研究部は、部を統率し研究をまとめあげる部長を中心として、研究者、医師、研究員、研究生、臨床心理士、薬剤師、研究補助スタッフ、事務スタッフで構成されており、それぞれの持ち場において日々、志高く、研究部一丸となって精神科医療に貢献すべく研究活動を行っています。そのなかで私は事務スタッフの一員として、研究活動を行うにあたり必要となる様々な事務手続きを担当しています。科研費に代表される公的研究費の受入れ事務や報告書作成、物品や書籍などの購入や学会出席出張時の旅費精算など、日々の活動のための手続きをはじめとし、円滑な研究部運営のための幅広い事務的サポートが主な仕事です。これまでの職場では出会うことがなかった職種の専門家のなかに身をおいて行う業務は、同職種の人々の中にいては見えにくかった物事の側面が垣間見えたり、困難や問題に面した際のトラブルシューティングにおいてなど、あらたな気づきが多く新鮮な気持ちで取り組むことができていると感じます。これからも微力ではありますが、自身が担う事務という職域において精一杯努力し、研究部を通じて日本の精神科医療の発展に寄与できるよう、丁寧にかつ効率よく職務を果たしていきたいと思える職場です。 (事務スタッフAさん)
十数年、当センターで事務として勤務しております。橋本部長着任当初は業務内容のレベルの高さなどにとても戸惑いがありましたが、多くのご指導を頂きながらこれまで勤務させていただいております。様々な業種の方々、学生アルバイトの方など、たくさんの素敵な出会いもあり、いつも新鮮な刺激を受けることができ、精神病態セミナーにお越しいただく著名な先生方のご講演を拝聴させていただくような貴重な経験もさせていただいております。事務スタッフではありますが、橋本部長をはじめ室長の先生方からも、業務への取り組み方、連携の大切さなど、視野を広げていただくようなご指導を頂き、人としても成長できる職場です。さらに、事務の立場から研究業務に貢献することで社会にも貢献させていただいているように感じられるため、向上心を持ちつづけながら働くことができる研究部です。 (事務スタッフBさん)