統合失調症を判別する眼球運動特徴の発見
– 統合失調症の客観的補助診断法の開発に期待 –
概要
大阪大学大学院連合小児発達学研究科の橋本亮太准教授、京都大学大学院医学研究科の三浦健一郎助教のグループは、統合失調症患者の眼球運動特徴を研究し、複数の眼球運動特徴の組み合わせにより算出したスコアを用いると、統合失調症患者と健常者を88%以上判別できることを新たに見出しました。この発見は、統合失調症に関する橋本准教授の研究と、眼球運動研究を行っている三浦助教らの研究の共同の成果として見出されたものです。統合失調症の客観的な診断法は未だなく、主観的な症状により診断している現状において、客観的な診断法につながる眼球運動特徴を橋本准教授らが見出したことは、精神医学領域において注目される成果です。今後、統合失調症の補助診断法の開発に発展することが期待されます。
リリース日
2014年11月5日
掲載紙
Schizophrenia Research
新聞報道
- 産経新聞「統合失調症 目の動きで判別」(2014年11月7日 夕刊8頁)
- 日本経済新聞「統合失調症を目の動きで判別」(2014年11月8日 朝刊42頁)
- 毎日新聞「統合失調症 視線で判別」(2014年11月8日 夕刊6頁)
- 東京新聞「統合失調症 視線で判別-大阪・京大チームが発表」(2014年11月8日 夕刊)