統合失調症と大うつ病性障害の治療ガイドラインに沿った精神科医の臨床行動を改善するための普及・教育プログラム:EGUIDEプロジェクトの効果
概要
- 統合失調症とうつ病の治療ガイドライン講習を受けることにより、受講者の治療ガイドラインに沿った主観的な臨床行動がどのように変化するのかをWebアンケートを用いて、受講前と受講1年後2年後に調査しました。
- その結果、1回のガイドライン講習受講で、治療ガイドラインに沿った臨床行動は、受講前より1年後に有意に増加し、それは2年後も維持されていたことが示され、EGUIDEプロジェクトの有効性が明らかとなりました。
- ガイドライン講習で臨床行動が変わり、それが維持されることを示した世界的に初めての報告です。
<今回の結果を踏まえ、精神科医師のみなさまに以下を提案します>
- 1回のガイドライン講習を受講することにより、ガイドラインに沿った治療選択を行うことができるようになります。
- 標準的治療を理解するために、EGUIDEプロジェクトのガイドライン講習を受講しましょう。
- ガイドラインは定期的に改訂されるため、定期的に受講することをお勧めします。
この内容は「BJPsych Open Volume 8」に掲載されました。 原文はこちら