EGUIDE受講と外来うつ病患者に対する治療行動

概要

EGUIDEプロジェクト(精神科医療の普及と教育に対するガイドラインの効果に関する研究)は、ガイドライン講習受講後に、うつ病や統合失調症の入院患者に対する主治医の治療行動がガイドラインに沿った治療に変化することを報告してきました。しかし、外来患者に対する治療行動は十分に検討されていませんでした。

本研究で、7施設の外来うつ病患者255名について、ガイドライン講習を受講した主治医と受講しなかった主治医との間で、治療行動に違いがあるのか比較したところ、EGUIDEに参加した精神科医が主治医の患者(受講者群)では、参加しなかった精神科医が主治医の患者(非受講者群)と比較して、重症度診断が行われている割合が有意に高いことがわかりました。また、抗不安薬・睡眠薬のジアゼパム等価用量が受講者群では非受講者群と比して有意に少ないことも分かりました。

うつ病治療ガイドライン第2版では、うつ病の重症度によって異なる推奨治療が提案されているため、講習受講者がガイドラインに沿った治療を実践していることが示唆されました。一方で、処方行動への影響は限定的であったため、今後はさらなるガイドラインの普及と実践度の向上が必要だと考えられました。

表:各臨床指標に対するEGUIDEのガイドライン講習受講の影響

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<今回の結果を踏まえ、精神科医師の皆様に以下を提案します>

  • うつ病の外来患者に対して、ガイドラインに沿った治療を実践するために、EGUIDEプロジェクトが実施するガイドライン講習へ参加しましょう。
  • ガイドラインに沿った治療を実践する前提として、うつ病の重症度診断を行いましょう。

この内容は「PCN Reports」に掲載されました。 原文はこちら


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