統合失調症とうつ病の外来患者における処方行動に対するガイドライン講習の効果

概要

統合失調症とうつ病の外来患者さんに対する精神科医の処方行動にEGUIDEのガイドライン講習が与える影響を調べるために、EGUIDE講習受講前の2018年の処方と受講後の2019年および2020年の処方を比較しました。
抗コリン薬は統合失調症の患者さんに対する長期の使用が推奨されていませんが、EGUIDE受講後に抗コリン薬の使用量が減少しました(下表)。
ベンゾジアゼピン受容体作動薬の併用は統合失調症の患者さんに対して推奨されていませんが、EGUIDE受講後にベンゾジアゼピン受容体作動薬の使用量が減少しました(下表)。うつ病においても同様に減少していました。
以上の結果より、EGUIDE講習を受講することにより外来患者さんに対するガイドライン推奨治療の実施が増加することが示唆されました。

統合失調症患者の処方調査結果
図

<今回の結果を踏まえ、精神科医の皆様に以下の実践を提案します>

  • 統合失調症やうつ病の外来患者さんに対して、ガイドラインに沿った治療を実践するために、EGUIDEプロジェクトが実施するガイドライン講習へ参加しましょう。

この内容は「Psychiatry Research Communications Volume 4, Issue1」に掲載されました。 原文はこちら


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