統合失調症薬物療法ガイドラインへの適合度を可視化するツールindividual fitness score(IFS)計算式の開発
概要
- 治療内容が、統合失調症薬物療法ガイドラインにどの程度適合しているのかを数値化するツールindividual fitness score(IFS)計算式を開発しました(図1)。
- ガイドラインで推奨されている、適正用量の第二世代抗精神病薬による単剤療法を100点として、推奨されない高用量や多剤併用療法、補助薬の併用などが行われると減点される式となっています。
- 統合失調症患者の入院時及び退院時の処方を調査したところ、入院前よりも退院時の方がIFSが高得点となっており、IFSは処方のガイドラインへの適合度を適切に反映していることが明らかになりました。
<今回の結果を踏まえ、精神科医師のみなさまに以下を提案します>
- IFSを利用して処方のガイドライン適合度を可視化することができます。
- IFSを利用して、ガイドラインを参考にして、処方を見直すことをお勧めします。
この内容は「Neuropsychopharmacology Reports Volume42, Issue4」に掲載されました。 原文はこちら