EGUIDE講習をWeb講習とした場合の有効性の検討

概要

これまでEGUIDEプロジェクトでは統合失調症薬物治療ガイドライン及びうつ病治療ガイドラインに関する講習をすべて対面講習で行ってきましたが、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、2020-2022年度はweb講習にしました。Web講習では、対面講習の質を維持できるよう、進行マニュアルを作成し、ファシリテーターの練習、受講者への事前説明を徹底した上で遂行しました。本研究では、2020年度に行ったweb講習と、2016-2019年度に行った対面講習とで、理解度や満足度に差がないかを検討しました。結果は、ガイドラインの理解度は対面講習でもweb講習でも講習前後で有意に向上しており、講習形式で差は見られませんでした。講習後の満足度は、統合失調症講習の2017年度の勧奨の項目のみ差が見られたものの、対面講習、web講習ともに満足度が高い結果となりました。直接比較ではないという限界はあるものの、web講習ではZoomやGoogle Slidesなどのwebツールを使用し対面講習と遜色ないように適合させたことが、この結果をもたらしたと考えられます。

表:講習後の満足度(内容・勧奨・知識・技術・自信・治療選択に関して、1から5の5段階で回答、数字が大きいほど評価が良い)

表

この内容は「Neuropsychopharmacology Reports Volume43, Issue1」に掲載されました。 原文はこちら


Copyright c 2018 Department of Pathology of Mental Diseases All Rights Reserved.