薬剤師の受講者の感想

男性 薬局薬剤師50歳代・男性
ガイドラインに基づいた症例検討につきまして、大変貴重な経験をさせていただきました。薬局薬剤師をしておりますと、処方箋を受けてから臨床推測するため、ガイドラインを把握することで、患者さんが納得できる服薬指導を実施できるものと確認いたしました。まだまだ地域のクリニックや精神科病院ではガイドラインから程遠い多剤処方が多く見られ、服薬指導に難渋することがあります。処方箋情報しかない薬局薬剤師には、情報が少ない中での服薬指導に苦労しているため、ガイドラインの普及により薬局薬剤師の服薬指導によって、患者さんが安心して服薬できるようになれるものと思います。
女性 精神科単科病院勤務(大学病院勤務歴あり)・女性
薬剤師歴25.5年 精神科経験年数13.5年
事前にガイドラインを読み込んでいたため、レクチャーもディスカッションもスムーズに参加できました。グループディスカッションによって、さまざまな視点がある事を実感できました。これまでに薬剤師としてやってきたことの振り返りだけでなく、患者一人一人の背景や治療環境などを網羅した上で、その人に合った薬物治療を考えるポイントを学ぶことができました。患者と共に考えていく上で、職種間はもちろん患者との信頼関係を構築していくためのコミュニケーションの能力を身に着けることも必要かと思いました。病棟のカンファレンスとは異なり、参加者それぞれの視点を同じ土俵で話し合えるワークショップは、明日からの業務に活かせる学びであった感じております。このような機会は臨床ではなかなか経験できないないので、この講習会に参加する醍醐味だと感じました。これからも機会があれば、ぜひ参加していきたい思います。
男性 精神科単科病院勤務・40台男性
薬剤師歴17年 精神科経験年数12年
EGUIDE講習を受講したことで、精神科医を含めた多職種とのコミュニケーションや服薬指導に自信を持てるようになったと思います。考えられる選択肢それぞれについて「どのようなリスクとベネフィットがあるのか?」という考え方や、医師が患者と薬物治療の意思決定を図る場合にどういった点で悩むのかを勉強できるのが、講習の醍醐味だと実感しました。これまでに参加したワークショップは、「減薬」や「リスクの低い選択肢への誘導」を目的としたものが多かったので、科学的根拠を意思決定の判断材料として用いるという考え方は、目からウロコが落ちる思いでした。 おかげで、「こういう点で悩まれているのですね?」と医師に声がけして、「そうなんだよ、わかってくれた?」と言ってもらったり、医師から処方設計を頼まれたりする事が増えました。患者さんと話す際は、特定の結論に導くよりも「一緒に考えて進んでいこう」というアプローチが自然にできるようになりました。結果として、自施設では他職種が処方適正化により協力的になり、大変嬉しく思っています。EGUIDE講習でお世話になった先生方や、ディスカッションでご一緒した参加者の皆様には本当に感謝しています。

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