講習を受講して指導医に任命された先生方の抱負

高江洲義和 現:琉球大学 元:東京医科大学
2017.02.08

私を変えた EGUIDE

東京医大の高江洲義和です。私はこの EGUIDE プロジェクトに昨年の夏より参加させていただいてます。当初このプロジェクトに誘っていただいたときは、正直このプロジェクトの意義に半信半疑でした。心の中では「ガイドラインくらいちゃんと勉強してわかっているから今更講習会って言われてもな」と思っていました。実際に 2 回の講習を受けて、それまでの考えが一変しました。まず、講習会の講義の内容が非常に充実しており、一つ一つの講義の質が一般的な勉強会の比にならないと感じました。また、午後の症例ディスカッションでは実際に知識としてのガイドラインをどのように臨床に応用するかについて話し合いました。症例ディスカッションも非常に内容が練りこまれており、多くのことを考えさせられました。結果として 2 回の講習で、自分がガイドランを分かったつもりで、分かっていなかったということに気づかされました。目から鱗とはまさにこの事だと実感したのです。この経験を生かして、自分も指導医としてより深くこのプロジェクトに関わりたいと考え、指導医を志願させていただきました。当初は懐疑的だったこのプロジェクトの理念に今は深く共感しています。“世界を変える EGUIDE!!”

阿竹聖和 現:国立精神・神経医療研究センター 元:産業医科大学
2017.08.27

産業医科大学の阿竹です。私は2016年にEGUIDE講習会に参加しました。それまで上手く活用することが出来ていなかった治療ガイドラインを、どうやって実際の臨床場面に活かしていくかについて、丁寧で分かりやすい講義とワークショップなどでかなり濃密に学ばせて頂きました。そして、その後の懇親会の席で橋本亮太先生から指導医にならないかとお声掛け頂き、2017年8月に指導医の認定を頂きました。

EGUIDEを受講し、また指導医候補としての経験を積んでいく中で、大学での後輩指導の際などに、「ガイドラインではどうなってる?」と聞く機会が増えたように思います。ガイドラインがすべてではないことは言うまでもありませんが、ガイドラインで推奨される治療を知った上で、目の前の患者さんにどのような治療を提案していくべきか、といったアプローチは大変重要であり、患者さんのより良いベネフィットにも繋がるものだと信じています。より多くの精神科医師が標準的な治療を実践できるようになり、より多くの患者さんがより良い医療を享受できるよう、世界を変える一助になれればと思います。

勝元榮一 かつもとメンタルクリニック
2017.08.27

かつもとメンタルクリニックの勝元榮一です。この度EGUIDEプロジェクトの指導医を任命いただきました。

私は2007年に大阪市立大学医学部神経精神医学教室を退職し、クリニックを開業して10年になりました。この節目の年にEGUIDEプロジェクトに参加させていただくことになり、本当に嬉しく思っております。

受講される若手の先生方や日本各地の大学医局の指導医の先生方など、普通に開業医をしていたら全く知り合うことのできない多くの先生方とも交流を持つことができ、多くの刺激や学びをいただいております。

開業医である私としては、多くの患者さんを診療している全国の開業医にもEGUIDEプロジェクトの理念を広げ、「世界を変える EGUIDE!!」の少しでも力になりたいと思っております。

今後とも何卒よろしくお願いいたします。

田形弘実 東邦大学
2017.08.27

この度、指導医となることになりました、東邦大学医学部精神神経医学講座の田形弘実と申します。

昨年度にガイドライン講習を受講し、得られた学びは僕にとって大きな喜びでした。ぜひこの学びへの喜びをほかの方たちにも伝えることができればと思い指導医を志願しました。

ガイドラインを読みこめばEGUIDE講習を受講しなくてもよいのではという方も多いかもしれません。しかし、講習には講義とその後のグループワークがあり、講義で得られたインプットを素早くアウトプットできます。何よりただの知識としてでなく症例について他の施設の先生方と盛んにディスカッションすることは大きな学びへの動機付けになります。あわせて指導医を目指しフェローとなった後にはアドバンスコースの準備を行いました。他施設の先生と共同で適切な治療を、エビデンスをもって語ることは大変勉強になりました。

読まれている方の中にもEGUIDE受講、フェロー、指導医となる方も多いと思います。ぜひ一緒に知識を深め患者さんのためになるようしていきましょう。よろしくお願いいたします。

根本清貴 筑波大学
2017.08.27

筑波大学の根本清貴と申します。2016年度のEGUIDE講習会に受講者として参加し、その後、機会をいただいて2017年8月に指導医とならせていただきました。私の参加したEGUIDE講習会では、ともすれば無味乾燥な治療ガイドラインが、経験豊富な講師陣によりとても興味深い内容となっていました。さらに、よく練りこまれた症例ディスカッションを通じて、治療ガイドラインをいかに臨床に応用できるかをしっかり学ぶことができました。実際、受講後から、私自身の処方行動に変化がおきましたし、患者さんに対する処方を考える時に、いい意味で以前よりも悩むようになりました。自分の臨床スキルを一段階も二段階もひきあげてくれる内容となっています。皆さんと一緒に学び続けられたらと考えています。どうぞよろしくお願いします。

村岡寛之 現:北里大学 元:東京女子医科大学
2017.08.27

東京女子医科大学神経精神科の村岡寛之です。 昨年度よりEGUIDEの会議などに出席させていただき、その理念に共感をし、指導医を目指しておりました。今年度うつ病学会とアドバンストコースのファシリテーターを終了し、今回指導医として認定を頂きました。

EGUIDE講習会に関しては、統合失調症ガイドライン講習会とうつ病講習会とそれぞれを受講し、講習会の質の高さ、また、有識者からの生の声が聞けて明日の臨床に役立つ情報が得られる、という点にすごく魅力を感じました。その後のアドバンスドコースでは、精神科臨床は治療方針に多様性があり、形式化することが難しいものでありますが、そこにあえて挑み、症例作成、そこに関するプロブレムの作成、アセスメントをしていくという、実臨床に沿った流れで症例検討ができるという素晴らしい内容になっているかと思います。当然ガイドラインを活かしながらのディスカッションで、時にエビデンスベースの話題、時に経験則の話題と多彩な意見交換ができるのも魅力かと思います。私自身は精神科医療においてまだまだ知識不足であり、今後指導医としてつとめさせていただくことに不安な点は多々ありますが、指導医の先生方と共にEGUIDEの普及に役立てれば幸いです。よろしくお願いします。

山田恒 兵庫医科大学
2017.08.27

兵庫医科大学の山田恒です。2016年度にEGUIDE講習会を受講し、2017年8月より指導医としてEGUIDEプロジェクトに参加することになりました。

精神科にはまだまだエビデンスが乏しい領域が多く存在し、そういった臨床上の問題について私たちは現時点での最適な治療を選択する必要があります。EGUIDEの講習では、そういった際に、治療ガイドラインを軽視せず、かといって盲信もせず、患者への益と害を判断して、より最適な治療を選択することを伝えていたことが印象的でした。私が普段、臨床と教育で心がけていることとまさに同じ姿勢がそこにあり、強く共感しました。その後、指導医を志したわけですが、指導医の先生方の精神科医療に対する熱い思いとエネルギーに圧倒されながら、EGUIDEアドバンストコースの資料作成や会議への参加、講習会のファシリテーターを経て、晴れて指導医となりました。

残念ながら、現在の日本の精神科医療は、より有益な治療が存在するのに、それが患者さんに届けられていない、適切な治療が選択されていないケースが存在します。そしてその適切な治療というのは、どんどん更新されていくものです。私は、EGUIDEの指導医として、より精神科医療が標準化され、より適切な医療が患者さんに届けられることを推し進められるよう、お手伝いさせていただきたいと考えております。

そして、このプロジェクトへの多くの若き精神科医の参加を願っております。

橋本直樹 北海道大学
2017.08.27

この度、EGUIDE指導医として認定を頂き、皆様と一緒に活動をさせて頂く事となりました。昨年は受講者として講習会に参加しましたが、うつ病の他、自身の専門である統合失調症についても新しい発見があり、受講後は毎日の臨床にも変化が生まれました。一緒に受講してくれた同門の若手医師達にも、自らの臨床を見直す良い機会になったと思います。これからは指導医として、同じ気づきを北海道の他の先生達に届けていきたいと思っております。

今後とも、ご指導、ご鞭撻を頂けますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。

大井一高 現:岐阜大学 元:金沢医科大学
2017.09.28

金沢医科大学の大井一高です。2016年度にEGUIDE講習会を受講し、2017年9月より指導医としてEGUIDEプロジェクトに参加させて頂くこととなりました。

精神科医療において患者さんは多種多様であり、治療も多種多様であるため、精神科医療においてガイドラインは不向きと考える方もいるかもしれません。しかし、私はその多種多様という考えが治療を複雑化させてしまっているのではないかと考えています。その一つが向精神薬などの多剤併用です。これは、治療のためと思って処方した薬剤が副作用を引き起こし、さらに、その副作用を治療するために、他の薬剤を追加するといった負のスパイラルに陥った結果です。患者さんを良くしたいという気持ちは誰もが思っていることです。精神科医療は一人で診察して治療決定することが多く、患者さんを治したいと一人悩んで負のスパイラルに陥るのです。しかし、ガイドラインがあります。ガイドラインに従って治療することで、負のスパイラルに陥るリスクを軽減することができます。さらに、EGUIDE講習に参加することで、同じ悩みを持つ仲間とも出会い、一人で悩んでいた悩みがスッキリ晴れるかもしれません。そんなEGUIDE講習に参加してみませんか。

私はEGUIDEの先に新たな精神科医療があると信じています。EGUIDEプロジェクトの理念を広げ、世界を変えていきたいと思っております。よろしくお願いいたします。

大石智 北里大学
2017.09.28

北里大学の大石です。このたび僭越ながらEGUIDEプロジェクト指導医を拝命しました。どうぞよろしくお願い申し上げます。

以前、精神医療の可視化・標準化を目的とした、クリニカルパスの開発に関わる機会がありました。しかしクリニカルパスにも限界を感じていました。そうした中で橋本亮太先生を頼り、講習を受講する機会に恵まれました。講習を受講してから、自施設での診療、指導に際する自分自身の思考過程と行動に、手前味噌ではございますが良い変化が生じていることを感じました。また一緒に受講した教室員の発言や処方行動にも良い変化が生じていると感じております。

EGUIDE講習を受けた医師が増え、それによる効果が明らかになり、精神医療の質が向上され、回復を目指すことのできる患者さんが一人でも多くなることも夢ではないと感じております。

ガイドラインの普及と精神医療の質向上を意図し、丁寧に作り込まれた資料や講習プログラム、諸先生方の利他的な姿勢と努力にも強い感銘を覚えました。今回、こうして機会をいただき精神医療の標準化と質向上のお手伝いができることを、大変ありがたく感じております。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

富田博秋 東北大学
2017.09.28

東北大学の富田博秋です。東日本大震災後、同大学に新設された災害科学国際研究所に主たる拠点を置き、東北メディカル・メガバンク機構、大学院医学系研究科にも属する災害精神医学分野に所属しています。災害後のメンタルヘルスに関する実態の把握とエビデンスに基づいた有効な精神保健・精神医療体制の構築のための調査研究や、被災地で主要な問題となるうつ病や心的外傷後ストレス障害を始めとする精神疾患の病状評価、発症予測、有効な予防法・治療法の開発研究に取り組んでいます。当事者や市民の方に、将来に向けてより有効な精神疾患の診療技術を開発することに関する情報発信をする機会が時々ありますが、その際に、「それよりもまず、現在あるエビデンスに基づいて妥当な診療を提供するための体制づくりをしっかりして欲しい」という趣旨の声を耳にします。そのような中、精神疾患の病態研究で普段から接点の多い橋本亮太先生から東北地方がEGUIDEの空白地帯と伺う機会がありましたので、まずは自ら受講し、講師資格をとらせて頂きました。EGUIDEを起点にエビデンスに基づく精神医療体制の普及・向上に向けて、東北地方や全国の精神科医療に関わる方々と関わらせて頂ければと思います。どうかよろしくお願い致します。

水野謙太郎 若草病院
2017.09.28

若草病院の水野謙太郎です。私は2008年に鹿児島大学医学部精神科を退局し宮崎県に戻り、実家の精神科病院で働いています。2010年からは病院開設者という立場になって臨床に携わっています。クロザピンの使用経験等を通して大阪大学の橋本亮太先生に声をかけていただき、EGUIDEプロジェクトにも参加する事となり、2017年9月にEGUIDEの指導医となりました。

私は他の指導医の先生方とは違った立場でのプロジェクト参加になります。すなわち病院開設者という立場ですが、その主な仕事は、今後の病院事業の展開をどうするのかという事ではないでしょうか。今後の精神科臨床の向かう方向を理解しないと、未来のない事業計画になってしまうだろう、という目的で橋本先生たちのプロジェクトに参加する事を決めました。プロジェクトに参加する事でどのような事業計画がこれから求められるのか分かるのか、という疑問が出られましたら、ぜひ講習会に参加されてください。講習会後の交流会で自説をお伝えできればと思います。

稲垣貴彦 現:琵琶湖病院 元:滋賀県立精神医療センター
2017.10.15

滋賀県立精神医療センターの稲垣です。2016年6月の第112回日本精神神経学会学術総会での、精神科医療ガイドラインの現状に関するシンポジウムに参加し感銘を受け、2016年のEGUIDE講習会に参加し、2017年10月に指導医の認定をいただきました。

2006年に私が精神科医になった時、統合失調症についてもうつ病についても、既にガイドラインは存在していました。EGUIDEが提供するガイドラインはそれらを単に刷新したものではなく、適切な手法に基づき作成され、クオリティの大きな向上が得られた素晴らしいものです。しかもインターネット上で公開されており、読もうと思えば市民も自由に閲覧できるという特色があります。

日本全国に均霑化された適切な医療が普及し、多くの市民の方々がその恩恵を被ることができるようになる。今回その普及活動に加わることができ、大きな喜びを感じております。“世界を変える EGUIDE!!”どうぞよろしくお願いいたします。

飯田仁志 福岡大学
2019.08.26

福岡大学の飯田仁志です。2017年度にEGUIDE講習会を受講し、2018年9月より指導医としてEGUIDEプロジェクトに参加させていただくことになりました。

EGUIDE講習会を通じて学べることは、ガイドラインの内容はもちろん、ガイドラインを実臨床でどのように活用するのかということです。これはただガイドラインを読むだけではなかなか習得できないものです。精神科医の皆さんは統合失調症やうつ病の患者さんに対峙するとき、様々なエビデンスに基づいた情報をもって診療にあたっていることと思います。しかし、現場では製薬メーカーの宣伝やインターネット上の様々な情報に影響を受け、またそもそものエビデンスについての理解が不十分であることなどから、目の前の患者さんに最適な治療が何か判断できないこともあるのではないでしょうか。EGUIDE講習会では、基本となる薬のエビデンスに基づく知識と情報を得ることができ、患者さんと医師が相談しながら治療方針を決めていくShared Decision Makingにもつながる、ガイドラインの上手な活用法を身につけることができます。是非多くの皆さんに参加していただきたいと思います。

EGUIDEプロジェクトが普及することで、患者さんにより良い医療を提供できるようになると信じています。多くの先生方に参加していただき、一緒に学べることを心から願っています。

伊藤文晃 東北大学
2019.08.26

このたび指導医になりました東北大学病院精神科の伊藤文晃です。宮城県では大学病院を含めて、治療ガイドラインに基づいた診療は定着していません。まずは若手の医局員から意識を変えていき、地域全体の医療の質の向上に少しでも貢献できればと考えています。地道な活動ですが、「世界を変える」ことにつながればと願っています。ご指導どうぞよろしくお願いいたします。

今村弥生 杏林大学
2019.08.26

杏林大学の今村弥生と申します。出身は北海道で、かつて浦河べてるの家の当事者と共に暮らし、もともとSSTや精神科リハビリテーションが専門なので、様々な専門性をもつEGUIDEの講師陣の中でも最異色なメンバーの一人と自覚しています。思い返せば2016年の秋「とても勉強になる講習会がある」と言われ、参加したのが運命の分かれ道で、その時は自分なりに勉強して、統合失調症とうつ病の適正治療はできているつもりでしたが、相当詰めが甘かったことに気づかされ、すでに講師をしていた上司を手伝ったり、アドバンスコースなどに参加しているうちに、私もこのプロジェクトの流れに乗っていきたいと思うようになり、なんとか講師の資格を得て、今があります。治療の過程で浮かんでいた私の迷いが、シンプルで腑に落ちる考えに変わってきていて、 EGUIDEが目指す”世界を変える”流れのなかで、すでに私の精神医療の治療の世界観は変わってきています。講師として受講者の皆様の学びのサポートができるように、また一参加者として目の前の患者さんに役立つように、これからも研鑽してまいります。

木戸幹雄 富山大学
2019.08.26

富山大学神経精神科の木戸幹雄です。私は2017年に北陸地方で行われたEGUIDE講習会に参加する機会を得て、それに続く形で2018年に指導医認定を受けました。 。

精神科の診療はオーダーメイドに偏りがちで、医師によって診立ても、治療もかなり違いがあるものと思います。一方でエビデンスは日々蓄積されている訳ですから、診療の目安としてのガイドラインが果たす役割は大きいと考えます。世界を変えるという大きな目標のために産まれたこのガイドラインが臨床現場に普及し、精神科臨床により多くの選択肢が産まれることを願っています。

また、他施設の方と交流できるというのもEGUIDE講習会の醍醐味です。臨床に自信のある皆さん、そうでもない皆さん、ガイドラインを目安として臨床を語り合いませんか。ご参加お待ちしております。

斉藤善貴 北里大学 旧姓:姜
2019.08.26

北里大学の姜善貴です。第1回EGUIDE講習に参加し、自身の勉強不足を実感するとともに素晴らしい講師陣の中で学べる喜びを得て、この喜びを多くの方々と共有できればと思っていたところに機会をいただき、このたび指導医を拝命いたしました。どうぞよろしくお願い申し上げます。

精神科医療はその性質上どうしても治療の標準化が困難な部分がありますが、できる限り医師間・施設間の差異がなく同じようにわかりやすい治療方針を立てて患者さんが回復していく支援となることが望ましいと常々考えていました。ガイドラインはそのための航海図となるもので、ガイドラインを使いこなしガイドラインを意識しながら患者さんと関わることが精神科医療の標準化、質向上につながるものと思います。勿論ガイドラインをなぞるだけでは上手くいかないケースも多くありますが、そうしたケースへの関わりについてもガイドラインを熟知することでエビデンスを持って検討していくことができ、EGUIDEプロジェクトはその一助となるものと感じております。

ぜひEGUIDEプロジェクトに多くの方に参加していただき、ともに学び、多くの患者さんの回復の一助となればと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

長澤達也 金沢医科大学
2019.08.26

金沢医科大学の長澤達也と申します。2017年度にEGUIDE講習会を受講し、2018年8月より指導医になりました。

本講習を受けるまでは、海外のガイドラインの都合の良いところを参考に臨床および指導をしておりました。ただ、自分の治療や指導がガラパゴスになっていないかと言う事を危惧しておりました。そして本講習会を受講し、ガイドラインを具体的な模擬症例で使用してみることで、いかに自分がこれまでガイドラインを使用しきれていなかったかと言うことを思い知らされ、また、講習会に加えていただいて本当に良かったと思いました。

さらに、EGUIDEアドバンストコースでは、資料作成や講習会のファシリテーター等を通じ医局を超えて、多くの先生方とディスカッションさせていただき、とてもエキサイティングで楽しい経験をしました。

おそらく、指導や臨床に少なからず不安をお持ちの先生方は、沢山おられるのではないかと思っております。1人で知識をアップデートするには限界があります。しかし、本プロジェクトに参加し切磋琢磨していくことは、楽しい経験になると同時に精神科臨床の不安を少しでも軽くし、医療の質の向上とともに患者さんにも還元されることが多いのではないかと思っております。

今後も、EGUIDE講習を受講していただき、多くの仲間が増えて行くように頑張りたいと思っております。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

沼田周助 徳島大学
2019.08.26

徳島大学の沼田周助です。本邦におけるエビデンスに基づく精神医療の普及・向上を目指して、EGUIDE活動や講習会に参加させていただいております。どうぞよろしくお願い申し上げます。

越智紳一郎 愛媛大学
2019.08.26

愛媛大学の越智紳一郎と申します。この度EGUIDEの指導医として認定をいただきました。この講習に参加しまして、それまで私自身ガイドラインをどう使うのかよくわかっておりませんでしたが、非常にしっかりと作り込まれた資料による指導医の先生方の講義や参加者全体で行われる症例のディスカッションなどを通して治療ガイドラインをいかに臨床に活用するかを学ぶことができました。また、指導医の先生方はもちろん、講習に参加された全てのより良い精神科医療を目指す高い志を持たれた先生方から直接刺激を受けることができ、さらに交流も深めることができる非常に素晴らしい機会を与えていただけて、とても感謝しております。私も未熟ながら、今後指導医として少しでもお手伝いできればと思います。今後ともよろしくお願いいたします。

岩田正明 鳥取大学
2019.08.26

鳥取大学の岩田正明です。ガイドライン自体は本を読めば理解できますし、実際にそれをある程度実践しておられる方も多いように思います。しかしながら、ガイドラインがどのような根拠に基づいて作成されたのか、時々刻々とアップデートされるエビデンスを解釈し、またその限界を理解する、といったことを考える機会を与えてくれるのがEGUIDEの良さなのではないかと私個人は思っています。ガイドラインに縛られると医療の発展性は乏しくなると思いますので、バランスよくうまく使えるように皆様と共有できたらと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

菊地紗耶 東北大学
2019.08.26

東北大学病院の菊地紗耶です。私は2018年11月に東北大学で開催されたEGUIDE講習会に参加し、その後、ワークショップや講習会の資料作成やファシリテーターを経験し、2019年7月に指導医に認定して頂きました。

ガイドライン講習の内容は質が高く、短時間で網羅的に学ぶことができますし、続いて行われる症例ディスカッションでは、ガイドラインや臨床経験を元に、他施設の先生方と意見交換ができ、自分の臨床や処方傾向を捉え直す良い機会になります。ガイドラインは読んだことがあるし分かっていると思っていましたが、講習会やディスカッションを通して、ガイドラインを遵守するということではなく、ガイドラインをいかに使いこなすかが重要であると実感しました。今後もEGUIDEの普及に向けてお手伝いさせて頂きたいと思います。どうぞ宜しくお願い致します。

小松 浩 現:東北大学 元:宮城県立精神医療センター
2019.08.26

宮城県立精神医療センターの小松です。この度、EGUIDE指導医を拝命いたしました。きかっけは、東北大学精神神経学分野の富田教授にお声がけいただき、2018年11月に東北大で開催されたEGUIDE講習会に参加したことです。講習では講義だけでなく、症例ディスカッションにおいて治療ガイドラインの具体的な使い方を学べて大変勉強になりました。ランチミーティングや懇親会にも参加させていただき、より良い精神医療を普及させようとしている講師陣の熱い思いを感じることができ、僕自身少しでもお手伝いできればと思いました。

そんな中、橋本先生から指導医にならないかとお声がけをいただき、指導医候補生としてEGUIDEプロジェクトの取り組みに参加させていただくことになりました。その際、資料作りなどでは、橋本先生、山田先生、飯田先生をはじめ様々な指導医の先生や指導医候補の先生から貴重なアドバイスをいただき大変勉強になりました。今後は、指導医という立場でEGUIDEプロジェクトに参加して、より良い精神医療の普及に貢献できればと思っております。引き続き、ご指導よろしくお願いいたします。以前から当センターでは多職種チームで向精神薬の多剤高用量処方の患者さんの減薬に取り組んできましたが、新たな多剤高用量処方の患者さんを作らないためにもまずは院内のできるだけ多くの方にEGUIDE講習に参加して頂けるよう頑張りたいと思います。

古郡規雄 獨協医科大学
2019.08.26

獨協医科大学の古郡規雄です。2018年度にEGUIDE講習会を受講し、2019年7月より指導医としてEGUIDEプロジェクトに参加することになりました。

薬物治療の研究に20年以上従事し、研究成果を臨床場面で普及させる難しさを感じておりました。ガイドラインも同様で普及させるのは難しいだろうと思っていた時にEGUIDEの存在を知り、参加することになりました。ガイドラインやエビデンスの意味や限界に関する説明を積極的に取り入れた点に強い共感を持ちました。さらに診断基準を適切に運用するグループワークはやっていそうでやっていない診療手順の盲点を鋭く突いていると実感しました。EGUIDEは『診療の作法』を学ぶ良い機会ですのでこのプロジェクトに多くの若手精神科医が参加することを願っております。

福本健太郎 岩手医科大学
2019.10.18

岩手医科大学の福本健太郎です。2018年度に東北地区で初めて開催されたEGUIDE講習会を受講し、2019年10月より指導医としてEGUIDEプロジェクトに参加させていただくことになりました。講習を受講したことでエビデンスに基づいた知識の整理ができたことで、普段の診療を見直す良い機会になりましたし、なによりも講師の先生方の熱意に感銘を受けたのを覚えています。加えてEGUIDE講習やワークショップを通して他の地域で活躍されている先生方と交流できるのもこのプロジェクトの魅力の一つです。私自身も勉強をしながらEGUIDEの普及に貢献できればと考えていますので、今後ともよろしくお願いします。

柏木宏子 国立精神・神経医療研究センター
2020.11.01

国立精神・神経医療研究センター病院の柏木です。専門は司法精神医学ですので、まさか自分が指導医になるとは思っておりませんでしたが、2020年11月1日は私にとってEGUIDE指導医認定記念日となりました。精神科医として大きな喜びを感じています。なぜそんなにみんな喜んでいるのか?その答えはこのプロジェクトに参加いただけたらきっと分かるでしょう。

指導医になる過程でも多くの発見がありました。ガイドラインを読み込むと、必要なことだけではなく、不必要なこともわかり、それらをもとにシンプルに治療を組み立てて経過を見た先に、その患者さんの本質が見えてくるということに気づかされます。その先にこそその患者さんにとって本当に大事なものがあるのですが、もしかしたらそれはガイドラインには書いてないかもしれません。その先はぜひ懇親会でディスカッションしましょう。熱意ある講師陣が熱く語ってくれます。

当たり前ですが患者さんの人生の主役は患者さん自身であり、治療を選択するのも患者さんです。私は患者さんに伴走する控えめな技術者でありたいと考えておりますが、EGUIDEの仲間とこれからも学び続けて、よりよい技術者・伴走者になれたらと願っております。共に学ぶ仲間がいること、学んだことがご縁あって目の前にいらっしゃった患者さんの幸せにつながること、これ以上の喜びはありません。

山形弘隆 現:国立精神・神経医療研究センター 元:山口大学
2020.12.21

山口大学の山形弘隆です。本来、ガイドラインは、検査値や病因も含めて鑑別診断を行い、適切な治療法の選択ができるようなものであるべきだと思います。 例えば、軽症うつ病に対し、薬物治療するか否かの意見が分かれているのは、軽症うつ病の中で本当に薬物療法が必要な患者さんを診断・分類できないことが 原因だと思っています。EGUIDEプロジェクトは世界を変える、これは本当にそうだと思います。しかし、さらに大きく世界を変えていくには、ルール(診断基準) そのものを変えていけるくらいの教育的プロジェクトに発展させていくことが重要だと考えております。現在のガイドラインの限界を知ることで、 臨床研究の重要性も同時に学ぶことができるような講習にしていければと思います。よろしくお願いいたします。

木本啓太郎 東海大学
2020.12.21

東海大学の木本啓太郎です。私は2019年に九州地方で行われたEGUIDE講習会に参加させて頂き、2020年に指導医認定を受けEGUIDEプロジェクトに参加させて頂くことになりました。
私は、指導医となった今でもまだまだ未熟ですが、“世界を変える”という強烈な熱量を持った先輩の先生方から沢山のことを学ばせて頂き、 良い刺激を受けることで自分自身の精神医学との向き合い方や日々の臨床に変化が生まれ、進化している感覚があります。 今後、更にEGUIDEの受講者が増え、EGUIDEの持つ理念が世界に浸透することで、救われる患者さんが増えることを確信しております。
そのため、多くの方に是非EGUIDEプロジェクトに参加して頂きたいと思っております。
どうぞよろしくお願い致します。

岡田剛史 自治医科大学
2021.10.3

自治医科大学の岡田と申します。

自治医科大学がEGUIDEに参加して多数の医局員が講習を受講した際、直後から参加者の臨床態度、ディスカッションの充実度、診療・処方の内容などに大きな変化が起きたことを今でも鮮明に記憶しております。以降このプロジェクトに参加させて頂き、情熱に溢れた先生方の指導を受け、この度指導医を拝命するに至りました。

この講習では、ガイドラインの内容全体を網羅的に短時間で学べることももちろん魅力なのですが、それ以上にガイドラインを共有認識とした上で、その活用法や限界をさまざまな施設の先生と熱くディスカッションできるのは得難い経験になると思います。 まだまだ未熟ではございますが、少しでも多く学び・気づきを受講者の皆様にお持ち帰りいただけるように引き続き努力して参ります。多くの先生のご参加を心からお待ちしております。

森脇久視 神奈川県立精神医療センター
2021.10.03

私自身はかねてより精神科医療の質評価に関心があり、EGUIDEの理念に共鳴し、参加させて頂きました。講習に参加し、資料作成に携わり、ファシリテーターを経験させていただく中で多くの学びがあり、また熱意ある先生方から多くの刺激を受けました。この度指導医を拝命いたしましたので、ぜひ多くの先生方にEGUIDEを経験して頂けるように尽力したいと思います。

ガイドラインを熟知した上で、それぞれのリカバリーにむけたオーダーメイドの治療を目指したいと思っています。どうぞよろしくお願い申し上げます。

小高文聰 東京慈恵会医科大学
2021.10.10

東京慈恵会医科大学の小高文聰です。2020年にEGUIDE講習会を受講し、2021年10月より指導医としてEGUIDEプロジェクトに参加することになりました。操作的診断基準を基礎とした治療のエビデンスが蓄積する現代において、少なくとも主要な精神疾患においては操作的診断基準と治療ガイドラインを活用すべきだと思っております。指導医となった後も変わらずエビデンスに基づいた臨床を実践して参ります。

昨今の精神科医療の機能分化から、医療機関をまたいで患者さんの治療にあたる機会が増えております。こうした時代背景からも、治療ガイドラインを用いた標準治療を「共通言語」とし、バトンをわたすように治療を継続することで、最終的には患者さんに短い治療期間や良質な薬物療法、非薬物療法が実現できると信じております。

EGUIDE講習会は、その「共通言語」を効率良く身に着け、ガイドラインの実践と限界を知る上で大変貴重な機会になると思います。EGUIDE講習会の良いところは、エビデンス原理主義に陥らず、臨床の大変さも理解し、ガイドラインの限界も率直に伝えているところだと思います。今後も多くの精神科医師がEGUIDE講習会を受講されることを願っております。

松島章晃 阪南病院
2022.08.28

阪南病院の松島と申します。EGUIDEプロジェクトへの参加のきっかけは、精神神経学会での講演を拝聴させて頂き、興味を持ったことです。民間の単科精神科病院にいると、臨床に追われてどうしても我流に陥りやすいですし、大学の先生の最新の討論されている知識や対話から縁が遠くなってしまいます。その中で若手のドクターに効果的な教育を提供するためにはどうしたら良いかと悩んでいたり、医療の質を高めるためにどうしたら良いかと悩んでいたりしていたときに、このプロジェクトと出会い、解決の糸口になると強く感じました。今回指導医という貴重な機会に感謝しております。これからEGUIDE指導医として精神科医療がより良くなるための一助になればと思っておりますので、よろしくお願い致します。

座間味優 琉球大学
2022.09.04

琉球大学の座間味優です。私は2021年のEGUIDE講習を受講し、そのままの流れで上司の勧めもありEGUIDEプロジェクトに参加、2022年9月より晴れて指導医として認定していただきました。

講習受講から指導医になるまでの過程で、「しっかりと診断する」、「益だけでなく害も考える」という基礎中の基礎を身につけることができたと思います。結果、私の臨床スタイルも「なんとなく診断」や「益のみに焦点を当てた治療」から脱却することができるようになってきたと感じております。(この傾向は恐らく私だけではないと思います。)

今後は、指導医として教えられる側から教える側に回ります。わかりやすい講義、考える力がつくファシリテートを心がけ、何よりも“自らが常に高みを目指し”、努力を続けて参りたいと考えております。

結果として日本の精神科医療が標準化され1人でも多くの患者様が良質な精神科医療を受けられるようになることが私の今の目標です。

最後に、EGUIDEプロジェクトは志の高い先輩医師が多く参加されおり日々良い刺激を受けることができます。志が高く「世界を変えたい!」という希望を持つ皆様、是非一緒にEGUIDEプロジェクトに参加しませんか?

中川敦夫 聖マリアンナ医科大学
2022.11.06

聖マリアンナ医科大学の中川敦夫です。Evidence-Based Practiceとは、「利用可能な最良のエビデンス・医療者の経験・患者の価値観を統合し,最善の医療を実践していく」という考え方です。そして、エビデンスを集約・要約したガイドラインを、患者にどのように適応するか、または適応しないのかのプロセスを学ぶのがこのEGUIDE講習会の真骨頂であると考えています。適用することが望ましい治療が実際の臨床で行われていないという現状、あるいは適用しないことが望ましい治療が実際の臨床で行われ続けているいう現状‐このEvidence-Practice Gapを皆で乗り越えていきましょう。

Transforming mental health for all!

川俣安史 獨協医科大学
2023.9.10

獨協医科大学の川俣安史です。私は2019年にEGUIDE講習会を受講し、ガイドラインの知識を学ばせていただくと同時に指導医の先生方の圧倒的な熱量を感じたことを記憶しています。しばらくEGUIDEプロジェクトの活動はせず、講習会で得た知識を当時の出向先で活用して過ごしていました。4年後の2023年にEGUIDE指導医候補として参加する機会を頂き、同年9月にEGUIDE指導医として認定を頂きました。4年間のブランクを経てEGUIDEプロジェクトに参加して気づいたことは、エビデンスの進化に伴いガイドラインも進化していること、それに対応してEGUIDE講習会の内容も進化していることです。これからも進化し続ける最新のガイドラインをメンバーと共に学び、普及につなげることは精神科医として最高の自己研鑽になりますので、お手伝いをできることは大変ありがたいです。これまでに受講されてブランクがある先生方も興味がある方はEGUIDEプロジェクトメンバーとして一緒に勉強できれば嬉しいです。どうぞよろしくお願いします。

堀之内徹 北海道大学
2023.9.10

北海道大学の堀之内徹です。ガイドラインというと、頭に入れておいたほうが良いかもしれないけど驚くようなことは書いていないし、まあ別に気が向いたときに流し読みをしておけば十分、という印象を持っている方もいるかと思います。しかしEGUIDEで講義を受けディスカッションすると、そのような印象は良い意味で裏切られます。厳密にガイドライン通りのことをやるのは実は大変で、正確な診断や適切な治療を考える中で、正確な知識が身についていなかったり、何となく慣れたやり方で済ませてきた自分に気付かされるかもしれません。臨床に全力で向き合うとき、ガイドラインは役に立つことがあっても邪魔になることはなく、ガイドラインがあるからこそ標準治療とはどの範囲なのか、そしてその範囲を超えて個別に考えなければいけないことは何なのかが見えてきます。目の前に来た患者さんに最善の医療を提供するために、一緒に勉強できれば幸いです。


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